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免疫チェックポイント阻害薬に関連した1型糖尿病ことに劇症1型糖尿病の発症について

免疫チェックポイント阻害薬に関連した1型糖尿病ことに劇症1型糖尿病の発症について

2016年1月29日
2016年5月18日 追記

 近年、PD-1抗体をはじめとするいわゆる免疫チェックポイント阻害薬が上市され、また多く開発されております。我が国でメラノーマおよび肺癌について承認されておりますヒト型抗ヒトPD-1モノクローナル抗体であるニボルマブ(オプジーボ®)につきましても、その作用機序から様々な自己免疫疾患を惹起する可能性が想定されており、既に1型糖尿病の発症もPMDAに報告されており、添付文書上も副作用として1型糖尿病の記載があります。

 最近、なかでも劇症1型糖尿病の発症も認められることが明らかとなってきました。劇症1型糖尿病は、疾患の存在を想定しておりませんと、致死的な結果を招来する可能性もあり、早期に発見して適切な対処を行うことが必要です。

 今後、この種の薬剤による治療を安全かつ有効に行っていくためには、癌治療医と連携して本学会会員・専門医が積極的に関与していくことが重要であると考えられます。このような観点から、厚生労働省医薬・生活衛生局安全対策課より、添付のような注意喚起と本学会への協力要請がありました。また、日本臨床腫瘍学会ともご相談の上、両学会の会員に対して添付の文書を発出することとなりました。

 会員の皆様におかれましては、各施設における癌治療医との緊密な連携をお願いいたします。

更新:2016年1月29日

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