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妊婦の糖代謝異常に対する SMBG 保険適応拡大について

妊婦の糖代謝異常に対する SMBG 保険適応拡大について

2016年4月18日
 日本糖尿病・妊娠学会より、妊婦の糖代謝異常に対する SMBG 保険適応拡大についてのご報告をいただきましたのでお知らせ申し上げます。詳細につきましては、以下より日本糖尿病・妊娠学会ホームページをご参照ください。
 日本糖尿病・妊娠学会では,会員の要望を踏まえ,妊婦の糖代謝異常に対するSMBG適応拡大を交渉してまいりました.
 関係各位の協力によりこの度大幅に進歩し,従来の項目に加え,「 75gOGTT の基準3点のうち2点以上」,「75gOGTTの基準1点以上かつBMI>25」が認められました.

厚労省との交渉にあたり,数名の会員に協力いただき,試算したところ下記の頻度になります.
1) 75gOGTT の基準3点のうち 2点以上
  厚労科研データ   初期検査:全妊婦の 1.7 %,中期検査:全妊婦の 1.7 %
  長崎医療センター  中期スクリーニング陽性者の 42%(全妊婦の約 3 %)
  府立母子センタ―  中期検査:全妊婦の 2.5 %
  慶応大データ    中期検査:全妊婦の 3.7 %

2) 75gOGTT の基準1点以上かつ BMI > 25
  厚労科研データ   初期検査:全妊婦の 0.7 %,中期検査:全妊婦の 0.8 %
  府立母子センタ―  中期検査:全妊婦の 1.2 %
  慶応大データ    中期検査:全妊婦の 1.2 %
 今後のSMBG使用に当たっては,1昨年のワークショップのコンセンサス(糖尿病と妊娠 15(1):70-90,2015)にしたがって1日4検を基本に必要最小限のSMBG実施を目指していただきたく思います.
 不要な頻回の検査で膨大な費用になれば2年後に削減される可能性がありますので留意ください.

日本糖尿病・妊娠学会
理事長 平松 祐司

更新:2016年4月15日

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