日常臨床及び特定健診・保健指導におけるHbA1c国際標準化の基本方針及びHbA1c表記の運用指針

本学会では、HbA1cにつきまして、2010年7月より英文誌や国際学会における発表では、NGSP値に相当する値での表示をお願いして参りました。さらに、この間、日常臨床も含めた糖尿病の診療・研究全般において、HbA1cの国際標準化を推進すべく準備を進めて参りました。この度その体制が整いましたので、2012年4月1日より日常臨床等においてもNGSP値「HbA1c(NGSP)」の使用を開始いたしたいと考えております。これらの経緯ならびに詳細を下記の基本方針及び運用指針として掲載致しました。

・2012年1月23日（運用指針）6-3：換算式変更
・2012年2月14日（運用指針）5：文言一部変更
・2012年3月16日（運用指針） 6-2，7-2，8-2：Commentary掲載に伴う引用文献1の変更 6-3：引用文献2を変更
・2012年4月11日（運用指針）6-2：書誌情報追加
・2012年9月24日（運用指針）7-2，8-2：和文引用文献追加（和文著作物・発表ではこちらの引用文献をお使いください）

日常臨床及び特定健診・保健指導におけるHbA1c国際標準化の基本方針及びHbA1c表記の運用指針（2012-9-24修正）

JDS値からNGSP値への換算に関する引用文献（従来の「引用文献1」に相当）

Diabetology International及びJournal of Diabetes InvestigationにCommentaryが発表されましたので，いずれかを引用していただきますようお願い申し上げます．書誌情報は以下の通りです（全著者名など詳細な書誌情報については上記「運用指針」における「6-2　換算に関する引用文献」をご覧ください）． Atsunori Kashiwagi et al., Committee on the Standardization of Diabetes Mellitus-Related Laboratory Testing of Japan Diabetes Society, “International clinical harmonization of glycated hemoglobin in Japan: From Japan Diabetes Society to National Glycohemoglobin Standardization Program values”

Diabetology International： Diabetol Int 3(1): 8-10, 2012. (DOI：10.1007/s13340-012-0069-8)
Journal of Diabetes Investigation： J Diabetes Invest 3(1): 39-40, 2012. (DOI:10.1111/j.2040-1124.2012.00207.x)

（なお，従来の「引用文献1」は，既に引用して論文投稿された方向けに同じURLで掲載を継続します）

NGSP値からIFCC値への換算に関する引用文献（従来の「引用文献2」に相当）

以下の2つの文献のいずれかを引用していただきますようお願い申し上げます（全著者名など詳細な書誌情報については上記「運用指針」における「6-3 IFCC 値の併記が必要とされる場合」をご覧ください）．

Hoelzel W, et al. “IFCC reference system for measurement of hemoglobin A1c in human blood and the national standardization schemes in the United States, Japan, and Sweden: a method-comparison study”, Clin Chem 50 : 166-174, 2004.
Weykamp C, et al. “The IFCC Reference Measurement System for HbA1c : A 6-Year Progress Report”, Clin Chem 54 : 240-248, 2008.

更新：2012年9月24日