The Japan Diabetes Society

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関東甲信越支部

関東甲信越支部長ご挨拶

寺内 康夫
横浜市立大学
内分泌・糖尿病内科学 教授
寺内 康夫

このたび、日本糖尿病学会関東甲信越支部の支部長を拝命しました、横浜市立大学内分泌・糖尿病内科学の寺内康夫でございます。

本支部は、全国7支部の中でも最大の学会員数を抱える支部であり、その支部の責任者を仰せつかることは、非常に名誉であるとともに、身の引き締まる思いです。

糖尿病診療は、私が医師になった昭和時代と比較して大きく様変わりしており、食事・運動に対する考え方と治療支援の方針、薬物治療、先進機器から移植まで、急激な進歩を遂げております。その結果、血管障害により命を落とす糖尿病患者は減少きましたが、その反面、悪性腫瘍や感染症が生命予後を左右することが増えてきました。現在、日本糖尿病学会は、糖尿病治療の目標として、糖尿病のない人と変わらない寿命とQOLを掲げていますが、糖尿病ととともに生きる方 person with diabetesの心の問題、満足・不安、well-beingに関しては、日常診療で個々の患者に対して重視していても、学問体系としてはまだまだ発展途上にあります。

日本糖尿病学会は、学術研究を推進するのみならず、糖尿病診療環境の向上を目指した取り組みとして、糖尿病専門医の育成、メディカルスタッフ、患者や家族・関係者を含めたチーム医療にも注力しております。糖尿病管理を糖尿病専門医が行うかどうかにより、その後のアウトカムが大きく変わることから、我が国の糖尿病診療レベルをさらに向上させるために、糖尿病専門医の育成を推進することが不可欠です。そのために、糖尿病学会会員を一人でも増やす必要があります。

前支部長の島田朗教授は、若手に対する啓発活動として、上述の糖尿病専門医の育成はもちろんのこと、学術研究も積極的に推進されました。このような支部としての方針の一貫性・継続性を十分に考慮しながら支部の運営にあたる所存です。微力ではございますが、糖尿病学の発展、糖尿病診療の質の向上のため、尽力致しますので、ご指導、ご鞭撻を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。

2024年 4月

更新:2024年4月1日