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近畿支部

近畿支部長ご挨拶

京都大学大学院医学研究科
糖尿病・内分泌・栄養内科学 教授
稲垣暢也

 近年のDPP-4阻害薬やGLP-1受容体作動薬といったインクレチン関連薬の登場により糖尿病の治療は大きく変わりつつあります。さらに、超持効型インスリンやSGLT-2阻害薬、GPR40作動薬といった新たな糖尿病治療薬も次々と開発され、最近の糖尿病治療の進歩は目を見張るものがあります。一方で、このような治療薬の進歩にもかかわらず、我が国における糖尿病患者数は増え続け、糖尿病腎症による人工透析導入患者数も、最近ようやく減少に転ずる気配を見せてはいるものの、依然として透析導入の最も多い原因である事態に変わりはありません。このことは、糖尿病の治療は必ずしも薬剤だけで成功するものではなく、正しい知識の普及や行動変容を起こすことの重要性と難しさを語っています。

 日本糖尿病学会は、我が国における糖尿病の成因やその治療法についての研究を行い、その成果を臨床に還元してまいりましたが、今や学会員数が約1万7千人を超える大きな学会へと成長しています。平成24年4月に一般社団法人に移行した日本糖尿病学会は全国を7つのブロックに分けて、それぞれに支部を置いていますが、中でも滋賀、京都、大阪、兵庫、奈良、和歌山の2府4県からなる近畿支部は、学会員数が3,600人と関東甲信越支部に次ぐ大きな支部です。毎年1回開催される近畿支部学術集会は、昨年の参加者が約2,200名と、各支部の学術集会の中でも特に大きな集会として、毎年大変活発な発表・討議がなされています。

 私は平成24年度より南條輝志男先生の後任として日本糖尿病学会近畿支部長を拝命しました。特に、本年の平成24年は11月24~27日に先々代の近畿支部長を務められた清野 裕先生を会長とする第9回国際糖尿病連合西太平洋地区(IDF-WPR)会議と堀田 饒先生を会長とする第4回アジア糖尿病学会(AASD)学術集会の合同会議が京都にて開催される記念の年です。また、来年の平成25年は近畿支部学術集会が半世紀目の第50回を迎えます。

 このように近畿にとって重要な節目を迎える時期に、近畿支部長を務めるということは、私にとりまして身の引き締まる思いです。先代の諸先生方が築かれたこの活発な近畿支部の学術研究活動がさらに発展し、糖尿病の治療・予防のさらなる向上、未来を担う人材養成につながるよう努力致す所存ですので、何卒よろしくご指導・ご鞭撻のほどお願い申し上げます。

 平成24年7月

 

 

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