糖尿病医療者・研究者の「多様なキャリア」を応援する

それぞれのストーリー

野津 雅和(Masakazu Notsu)

野津 雅和(Masakazu Notsu)

 

所属

島根大学医学部内科学講座内科学第一

島根大学医学部附属病院の野津です。
実は「子育て奮闘記」を紹介できるほど、子育てに参加できておりません。できる範囲で子供たちと向き合っている日々です。
寄稿のご推薦をして下さった私の周りの皆様が、「子育てしていそう」と感じてくださっているのだと思います。

私が家族に貢献できている(と思われる)点は、大きく3つです。

  1. 年に10回くらい、土曜日か日曜日に子供達を連れて公園にいく。
    暗くなろうが気にせず、滑り台を無限に滑り続けるあの体力はどこから?
  2. 年に10回くらい、土曜日か日曜日に家族全員の朝ご飯を作る。
    前回おいしいおいしいと食べていたのに、急に嗜好がかわるのなに?
  3. 洗濯機と食洗器が乾燥させてくれた洗濯物と食器を夜中のうちに片づける。
    どうせ子供がすぐぐちゃぐちゃにするのに、きれいにたたもうとするのは何故?

この他に、サランラップや牛乳や納豆がなくなりそうな時を見計らって、これらを買い足して補充するというくらいでしょうか。
あ、それと、毎晩お茶をわかして、翌日飲めるようにしておきます。

たまーに子供の運動会に参加すれば、息子のお友達から「○○(息子)のお父さん?いつも○○のお迎えにきてないから(誰のお父さんか)わからなかったわー」と、完全にレアキャラ扱いです。

え?それ、家庭への貢献度、ほぼゼロだよ?という声が聞こえてきそうです。
なんの反論もありません。

朝晩ほんの少しの時間、子供たちと接するだけでもエネルギーがいるなと感じます。
約束の時間以外にどうしてもゲームをしたい、歯磨きをしたくないとあばれる、明日保育園に行きたくないなとつぶやく。
子育て本やアプリに対策がまとめられていたりもしますが、想像以上に考えていて、想像以上にこちらの表情をみている子供達は一筋縄にはいきません。
日々、心身ともに日々成長していく子供たちに正面から向き合う妻、お迎えがあるので帰ります!と手際よく仕事をこなして帰っていく同僚の先生達、心から尊敬します。

子育てに関わってすぐに気が付いたことがあります。子育ては、仕事とは比べものにならないくらいのエネルギーが必要だと。
全国各所から聞こえてきそうです。気づくのが遅いと。

子供の心身の発達や成長に必要と思われる精神的、物理的な働きかけはすべて妻が担ってくれています。その結果、妻は毎日くたくたです。
おかげで、子供たちは笑顔のことが多いです。本当に感謝しかありません。

野津 雅和(Masakazu Notsu)

最近、子供たちに助けられる場面が増えています。
プレコンセプションや周産期の患者さん達と接する際、困りごとに共感できる場面が増えました。病気の治療に子育てが重なる。その生活にどのような困難さがでて、どのような逃げ道があるのか、子供たちが多くのことを教えてくれます。
自分の子供で心配したこと、大変だったこと、妻がどういう場面で大変そうにしていたか。それらをお伝えするだけで、患者さんの表情がほぐれることがあります。
同席されるお父さんから、病気の治療ではないところで感謝されることもあります。

ここまで述べたところで、みなさまお気づきのことと思います。
家庭へ貢献というか、むしろ家族に仕事をサポートしてもらっている状況です。

そこで、寄稿の機会をいただいたことをきっかけに今後の生活の目標を立てました。

  1. 子供達が歯磨きを嫌がる余力もないくらいクタクタになるまで一緒に遊ぶ日を増やす。
  2. 妻が友人と食事や飲み会にいける頻度を増やす。

この2点を重視していきたいと思います。

更新:2024年11月28日

※所属は掲載当時のものです

  • STORIES
  • STORIES
  • STORIES
  • STORIES