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それぞれのストーリー

山辺 瑞穂(Mizuho Yamabe)

山辺 瑞穂(Mizuho Yamabe)

―断捨離でときめく人生を!―

所属

特定医療法人社団啓卯会 村上記念病院 副院長

自己紹介

旧姓 村上です。父 村上義視の創立しました村上記念病院を継承して、夫である院長 山辺高司(循環器専門医)といっしょに働き、現在に至ります。

特定医療法人社団啓卯会 村上記念病院
(とくていいりょうほうじんしゃだんけいぼうかい むらかみきねんびょういん)

  • 創立
    1968年(昭和43年)
  • 職員数
    113名 (2018年4月)
  • 病床数
    内科52床(一般病床 31床、地域包括ケア病床21床)
  • 所在地
    広島県尾道市
  • 利用状況
    (2017年度)
    外来患者延数: 29,794人 入院患者延数: 14,797人
    健康診断数: 1,482人
  • 糖尿病内科
    常勤:糖尿病専門医 1名(私)
    非常勤: 糖尿病専門医4名(広島大学内分泌・糖尿病内科、川崎医科大学 糖尿病・代謝・内分泌内科)
    日本糖尿病療養指導士: 11名、広島県地域糖尿病療養指導士: 2名
  • 糖尿病患者数
    1,712名 (2017年度)
  • 糖尿病専門医:多胎妊娠であったため出産前の安静時に勉強し、出産後子供が赤ちゃんのうちに取得しました。母乳から人工乳に代えてからです。
  • 学位:現 グランドタワーメディカルコート理事長の 伊藤千賀子 先生がおられました広島原爆障害健康管理センターに常勤医師で1年勤務した後、実家である村上記念病院に勤務しながら広島原爆障害健康管理センター週1回非常勤医師として勤務。新幹線で通いながら、「糖尿病性腎症死亡の疫学的研究」で広島大学から学位をいただきました。
  • 趣味:ゴルフ(上手ではありません)、着物(着るとときめきますが、後始末が大変で、やっぱり面倒)、観劇(田舎ではなかなか見ることができません)など

一日のスケジュール

木曜日の午後と、土曜日の午後は休診ですが、月曜日から土曜日まで毎日外来診療(月、火、木、金、土午前診療、水午後診療、木と土は予約外来)、病棟に常時10人前後の糖尿病患者さんの入院があります。9:00-18:00、当直平日週2回、土日月2回のペースで働いています。

糖尿病内科を専攻した理由

高尚な理由でなくて申し訳ないですが、当時広島大学病院内科研修医の2年目であった私は、循環器内科の指導医であった夫に「糖尿病をやったら?」と勧められたからです。自主性ゼロですね。

現在感じていること

子供は女と男の双子で、妊娠、出産、子育て全て大変でした。

保育園の延長保育と夫の協力、私の両親がすぐそばにいて支援してくれたのが仕事を続けてこられた大きな要因と思います。

自宅と勤務先が同じなので他の人の通勤時間の分、仕事や勉強に時間を割くことができたと思います。人生は時間の集合体ですから。

今感じていること

子供たちは現在21歳で、それぞれ大学に進学し、長女は香川、長男は東京で勉強中です。子供たちが家から同時にいなくなって、当時は心にぽっかり穴が開き、夫と愛犬(チワワ)のユウ君を取り合っていました。

一方で子供たちの朝のお弁当作り、夜の塾の迎えに加えて研究会(別席)などの睡眠不足から解放され、自分の時間ができたと発想を転換。
一念発起して、高齢で着なくなった母の着物を片づけ、自分で着物が着られるようになりました。
もっと時間にゆとりのある生活ができるのではと期待しましたが、今度は仕事と講演で忙しくなってしまいました。

山辺瑞穂 先生
村上記念病院 創立50周年記念式典・祝賀会にて

子育て中の女性医師の皆さんへ

男性に比べて体力面でかなわないことも多いですが、細かいことへの気づきや真面目にコツコツ努力できるのが女性の利点ではないか思います(医学生の長女にもそう話した気がします)。

やるべきことに優先順位をつけることと、不要なものは捨てる、片付けは是非お勧めします。ただし、家族のものを捨てるときはご注意を!後で紛争が起こるかもしれません。(例)巨人の小笠原のサイン入りボール等

人生諸行無常です。しんどい今がずっと続くわけではありません。
後から考えてみると、しんどい時こそ自分が成長できている時です。
過去や未来に思いをはせるよりも、今の時間を大切にしてください。
どうぞ今このときを楽しんでください。

更新:2019年4月19日

※所属は掲載当時のものです

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