論文を書く順番 ーはじめての論文制作―
論文を書く順番
論文を書くときに頭から書き出すとまとまりのないものになってしまうことがしばしばです。次の順に書いてみてはいががでしょうか。
- Resultの図表
- Methods
- Results
- Discussion
- Introduction
- Abstract
1. Resultの図表
投稿先のジャーナルが決まったら投稿規定を見てみましょう。
投稿規定の中の図表に関する記載があります。
その記載をもとにResultsの図表を作成します。
2. Methods
Materials and Methodsとなっているものもあります。
先行論文(先に読んでおいた論文)を元に書いていきます。
書いているうちに先行論文とほとんど同じ言い回しになってしまうことがあります。Methodsを書いたら、剽窃(他人の著作から文章, 語句, 思想などを部分的に自分のものとして用いること)になってしまっていないかチェックしましょう。
チェックはPlagiarism Checker | 100% Free and Accurate – Duplichecker(剽窃チェッカー)で確認してみるのはいかがでしょう?
3.Results
できるだけシンプルに簡潔に書いてみましょう。
ひとつひとつで完結するようにします。
ここでは類推・考察など自分の意見を入れず、純粋な結果のみを記載するように意識しましょう。
4.Discussion
まず箇条書きにして流れを確認します。
最初にResultsのまとめを書いて、それぞれのResultsについての議論を展開し、最後に結語で締めます。計3-5段落を目安に書きましょう。
これらの中に、もしくは別の段落でlimitationを列挙します。
書いていく中でReferenceを集めていきましょう。
研究の限界(バイアスや精度低下の原因や介入の問題など)を同定し考察することです。
5. Introduction
常識的な、総論的な背景から文章を始めましょう。
徐々に各論の背景に持っていき、論文のテーマへと導いていきます。
そして、最後に研究に用いた方法と、何を明らかにするために研究したのか(目的)を書きます。
結果は書く人と書かない人がいます。ここは好みで決めてしましましょう。
ここでも書いている間にReferenceを集めていきます。
また、剽窃になりやすい部分ですので、書き終えたらPlagiarism Checkerで剽窃になっていないかをチェックしてみましょう。
※ここでReferenceの論文数をチェックしましょう!
論文数が極端に少ない場合は、Introductionの裏付けとなるReferenceを検索してみましょう。
6. Abstract
論文の最初に出てくるのに書くのは最後です。
今まで書き上げた各パートから抜粋し作成していきます。
誰がみても理解できる内容に仕上げられると良いですね!
更新:2022年4月27日