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糖尿病教育関連・各種活動

大西 由希子 先生

(おおにし ゆきこ)
― 女性も男性も ―
2018年 9月 掲載
大西 由希子 先生
所属:
朝日生命成人病研究所 糖尿病代謝科 治験部長
自己紹介:

1994年東京大学医学部医学科を卒業。東京大学医学部附属病院、同分院、日立製作所日立総合病院で内科研修。2000年東京大学医学系大学院博士課程修了。同年より朝日生命成人病研究所主任研究員、2006年より治験部長。

2000年に長男、2002年に長女、2007年に次男を出産。国家公務員の夫と5人家族。

2009年にママドクターの会を立ち上げ、現在メンバーは約140人。

一日のスケジュール:
5時半起床:
子供たちの弁当を作る、洗濯、朝食の支度と夕食の段取りなど
7時45分:
出勤。電車の中で読書、友達へのメールなど
8時30分から17時:
外来、糖尿病教室、急患当番、治験依頼者とのアポイント、データ解析、勉強、論文執筆準備など
17時から18時:
会議、研究発表会など
18時から19時ころ:
帰宅、夕飯準備、子供と食事、子供と団らんや勉強、など
(当直のときは夫が担当)
0時ころ:
翌日の弁当の段取りをしてから就寝
キャリアについて感じていること:

大学教養時代のクラスに女性は2人、医学部時代は女性5人、研修医時代は女性1-2人、入局当初の研究室に女性は自分だけ。女性が少ない分、女性であることをあまり意識せずに勉学に仕事に邁進できました。医師としてのレベルアップ、興味を探求して勉強すること、実験して成果が出ること、全て自分のやる気と努力次第と思って自分のやりたいことに全力投球できました。

しかし、自分のやりたい仕事だけをしていればいい、という時期は長くは続きません。妊娠中のつわり、産後の授乳、子供の病気、義父母の病気と介護など、自分が深く関わるにもかかわらず、どれも自分の努力だけではコントロールが難しい不確定要素満載なタスクでした。絶対に自分以外にやる人はいないのか、優先順位は何か、どこかで取り返しがつかないことにならないのか、いつもギリギリの選択をしていました。そんなとき、「女性だから妊娠し、母だから授乳や育児の負担が大きく、娘だから介護もし、仕事と一緒に全部やるのは大変だなぁ」と、女性としての自分を意識するようになりました。「苦しい状況は知恵を出し合い仕事も育児も楽しもう!」と立ち上げたママドクターの会は、世代と専門を超えて今や約140人もの会員がいます。

保育園児二人の綱渡り生活をしているときに突然ふってきた治験部長の仕事は予想も希望も全くしていなかったポストでした。治験部の業績は当院の存続にかかわる大切な部門です。そんな重責が務まるのかと心配でしたが、任せられたからにはやるしかありませんでした。ご理解ある所内の先生方、優秀なスタッフ、協力的な被験者さまのおかげで何とか今日まで続けられています。研究所の医師やスタッフそれぞれが個性や長所を生かしてハッピーに仕事をするために、患者さんに笑顔になってもらうために、自分は何ができるか。人間として未熟な自分を痛感しながら、いつも考えていました。そしてある時、「そうか、年を取れば責任が発生し、自分がやりたいことを思い通りにできる状態は、男女とも、仕事でも家庭でもずっとは続かないのか」と遅ればせながら気付いたのでした。家庭内でも、妊娠・出産・授乳以外は父親である男性もできるはず、と当初は家事能力のなかった夫にも徐々にレベルアップしてもらい、おかげさまで家庭も仕事もなんとかまわっています。

大西 由希子 先生
糖尿病療養指導鈴木万平賞の受賞を記念して

臨床、研究、薬の開発、部門のマネージメント、どれをとってみても常にチャレンジングで、あらたに学ぶエキサイティングなこと、やりがいを感じることがたくさんあります。妊娠、出産、育児、親の介護、は不確定要素が多く、大変なこともあります。しかし、それは女性だから大変、というよりは男女問わず、次世代を育成しながら世代交代していく社会を健やかに存続発展させるために、一人の人間として生きていくうえで当然なことだと思うようになりました。そして、この幸せで充実した毎日を過ごせているのは、恩師、先輩、同僚、後輩、スタッフ、患者さん、友達、家族、多くのかたがたのあたたかいご理解とご協力のおかげ、とあらためて感謝の気持ちでいっぱいになります。

メッセージ:

社会でも家庭内でも男女がともに、それぞれの個性や長所を生かしながら協力しあって、良い社会になっていくといいな、と思います。そして、そのような社会に変えていくのは私たちです。子供たちの未来のために、次世代の健やかな社会のために、一緒に頑張りましょう!

大西 由希子 先生
恩師の 小坂樹徳先生(中央)と Wilfred Y. Fujimoto 先生(左)と

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