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糖尿病教育関連・各種活動

鈴木 佐和子 先生

(すずき さわこ)
― 多くの人に支えられて ―
2018年 4月 掲載
所属:
千葉大学医学部附属病院 
糖尿病代謝内分泌内科 助教
資格:
博士(医学)
日本内科学会 総合内科専門医
日本内分泌学会 専門医
日本糖尿病学会 専門医
鈴木 佐和子 先生
自己紹介:
横浜市立大学医学部を卒業、千葉大学大学院医学研究院 細胞治療内科学(旧 第二内科)に入局、千葉大学で学位(医学博士)を取得。日本学術振興会特別研究員(RPD)を経て、現職。大学院時代のグループヘッド 龍野 一郎 先生(現:東邦大学医療センター佐倉病院 糖尿病内分泌代謝センター 教授)のご指導の下はじめた Primary macronodular adrenal hyperplasia (PMAH)の分子病態解析、 田中 知明 先生(現:千葉大学 分子病態解析学 教授)のご指導の下、見つけた癌抑制遺伝子 p53 のグルタミン代謝 master regulator GLS2 の細胞内代謝制御の解明をきっかけに基礎研究に興味を持つようになった。現在 横手 幸太郎 先生のご指導の下、 田中 知明 先生、米国コロンビア大学 Carol 先生とともにグルタミン代謝の癌および生活習慣病における役割の解明、および PMAH の更なる分子病態の解明を目指している。
これまでの道のり:
小・中学時代はロンドンで受験とは無縁の日々をのんびりと過ごした。日本に帰国後、高校時代にボランティアで参加したパラリンピックで車椅子の選手からいただいた手紙が医者を目指す強い動機となった。大学卒業後、 齋藤 康 先生、 龍野 一郎 先生、 内田 大学 先生、 野口 義彦 先生のような specialist でありながら generalist である先生方に憧れて千葉大学 糖尿病代謝内分泌内科に入局した。研修医時代に結婚、大学院在籍中に現在小学生になる子供を授かった。始めた研究がうまくいっていなかったこともあり、産休はとらず子供を寝かした後夫と交代で夜研究室に戻る毎日で、時にはそのまま寝ずに研究を続けることもあった。そのような中、 龍野 一郎 先生が常に激励くださり、私が大学院 2 年の頃に米国から帰国した 田中 知明 先生が研究の奥深さを教えてくれ夢を与えてくださった。当時は前例がなかったためワークライフバランスのとり方もわからずなかなか相談もしにくかった中、消化器内科の夫と両親が必死で支えてくれた。大学院卒業後も心が折れる時も選択にせまられる時もあったが、 龍野 一郎 先生の「どちらかの道を選ぶのではなく中間の道を選ぶ方法もある」という言葉でやめずに臨床・研究を続ける道を選んだ。常にその日その日を過ごすだけで精一杯であった気がするが、子供の存在とその笑顔と成長が支えであった。育児は教育と深く通じるところがあり、その過程で迷い学んだことが今の私の大きな糧となっている。昨年 横手 幸太郎 先生をはじめ多くの先生方に重い私の背中を押していただき、米国 コロンビア大学に共同研究のため 1 年弱、単身で渡米した。長年コロンビア大学でラボを構える Carol 先生はとても素敵な女性研究者で、研究の進め方・ラボ運営方法は良い勉強になった。また様々な国籍の文化や考え方が全く違う自立している人達との出会い・交流が私の視野を広げてくれ、以前よりは少し上手にワークライフバランスがとれるようになった。帰国後も 横手 幸太郎 先生が臨床・研究をバックアップしてくださり、一緒にやっていきたいと入局しついてきてくれる後輩達や糖尿病代謝内分泌内科の仲間が今の私を支えてくれている。周囲の人達に犠牲を強いてきたことも事実である中、夫と私の両親/夫の両親の理解と多大な協力、寛容と忍耐、恩師の先生方との出会いなくして今の私はなく、多くの人に支えられてきたことに感謝してもしきれない。
鈴木 佐和子 先生 : 大学院在籍中のラボメンバー
大学院在籍中のラボメンバー
鈴木 佐和子 先生 : 娘と医局旅行にて
娘と医局旅行にて
メッセージ:
女性一人一人の仕事環境、家庭環境、得られる協力も異なりそのワークライフバランスのとり方は多種多様であろう。仕事と家庭の両立に対する考え方も人それぞれであるが、皆、何かを選択し、何かを我慢・犠牲にしながら努力している。その人が後悔しないように自分らしく自然体で頑張れば、それで十分ではないかと思う。
糖尿病代謝内分泌内科は将来、両立を目指す女性医師にとって、働き方にも多様性があり良い選択ではないかと思う。仕事と家庭の両立が難しくなった時、仕事量を減らしてもやめずに続ける道もあることを忘れないで欲しい。そして、周囲の理解と偏見のない環境が未来ある若手女性医師が活躍するためには必要であろう。私も微力ながら力になれるよう尽力したいと思っている。

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