The Japan Diabetes Society

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和栗 雅子 先生

和栗 雅子 先生

(わぐり まさこ)
― Specialist & Generalist を目指して ―
2016年2月 掲載
所属
大阪府立母子保健総合医療センター 母性内科
自己紹介
大阪生まれ兵庫育ちですが、関西弁はしゃべれません。小学1~5年生の時に父の仕事の関係で北海道千歳市に住んでいたので、スピードスケートはできますが、マリンスポーツは苦手です。
1日のスケジュール
6時半~7時に起床、お弁当作り、朝食をとり、8時過ぎに家をでて9時~仕事、週2日外来、週2日午後特殊外来(「禁煙外来」・「不育症外来」)、不定期に「妊娠と薬外来」、その他は病棟、産業医の仕事など。学会・講演会の準備、原稿執筆等は勤務時間内には難しく、夕方~開始、20~22時に病院を出ることが多いです。
糖尿病を専攻した理由
医師を目指したのは、小中学生時はネガティブで「自分は何をやってもダメな人間」と思っていましたが、無理と思っていた進学校に入学できた高校1年生の時に、突然「私にも何かできるかも!…やりがいのある仕事をしたい!」という思いが湧き起こり、小さい頃よく熱を出しお世話になった「お医者さん」が一番興味とやりがいがありそう、と思ったので。
大学卒業直前まで、内科と産婦人科で迷っていて、医師を志した原点が町医者であり、 general に診れる科で、かつ体力的に産科は無理かな?と思い内科にしました。
糖尿病を専攻した理由は特になく、学生時代、漠然と「ホルモン」に興味をもっていたくらいで、なんとなく、気づいたらこの世界に…
趣味
 
今までに描いたイラストのうち、特に気に入っているもの :糖尿病の教育本の表紙(右)、大阪DMウォークラリー大会の参加記念ハガキ(左)
今までに描いたイラストのうち、特に気に入っているもの
・糖尿病の教育本の表紙(右)
・大阪DMウォークラリー大会の参加記念ハガキ(左)
(高校・大学時クラブで頑張った)テニス、(卒後2年目から始めた)ゴルフ、(子どもの頃からノートの端に描いて楽しんでいた)イラスト、(余り物をいかに変化させ美味しく作るか考えるのが楽しい)料理などです。
音楽は、子供の頃バイオリン、大学時はクラブで箏を習っていましたが、現在は専ら鑑賞… 最近フルートに挑戦中です(殆ど練習できていませんが)。
キャリア
三重大学卒業後、大阪大学 旧第二内科(現 内分泌・代謝内科学)に入局、市民病院で一般内科を研修後帰局し、病棟・外来を担当しながら研究開始、膵β細胞の再生・新生の研究で学位を取得しました。この間、研究者としても臨床医としても素晴らしい先生方に医師としての基本を教えていただきました。特に 花房 俊昭 先生、難波 光義 先生が教室におられた時期で、非常に恵まれていたと思います。また、学位取得まで到達できたのは、研究・論文のノウハウを一から厳しく鍛えていただいた 宮川 潤一郎 先生とモデルマウスの作成や特殊な実験手技を教えていただいた 栩野 義博 先生のお蔭と思い感謝しています。
平成9年母子センターから糖尿病医派遣の要請があった際に、教室内で研究が一区切りした女性糖尿病医は私しかおらず、取り敢えず1年の予定で赴任となりました。母子センターに来てから、妊娠糖尿病や糖尿病合併妊娠を診る機会が一気に増え、CSII(最近は SAP )症例も多いです。また、甲状腺疾患も多く、内分泌代謝を中心に種々の内科疾患を持った女性の妊娠前から分娩後までを診る母性内科に魅せられ、今年で20年目になりました。その間に糖尿病専門医・指導医、糖尿病・妊娠学会 理事、…平成26年から部長になりました。
現在感じていること
母性内科は35年前にできたにも関わらず未だよく知られていない科ですが、非常に面白い分野です。今後はこの魅力を伝え、母性内科医を育て、各都道府県に最低一人ずつ母性内科医がいる状態にするのが今の目標です。
また、将来、趣味と医学の知識を活かし、健康食中心の小料理屋を経営、店に自分が描いた絵を飾り、楽しくおしゃべりしながら、和服で料理を振る舞い、時にお箏やフルート演奏…など夢見てます。
メッセージ
 
大阪の地下街で開催された、昨年の世界糖尿病デーのサブイベントで母子センターのオリジナルキャラクター「モコニャン」と一緒に
大阪の地下街で開催された、昨年の世界糖尿病デーの
サブイベントで母子センターのオリジナルキャラクター
「モコニャン」と一緒に
  1. 妊娠・出産後、辞めてしまわず、細くとも長く続けて欲しいです
  2. 学会・研究会だけでなく、糖尿病の小児・思春期キャンプ、患者会等にも積極的に参加していただきたいです。私の場合、患者さんのため、というより自分自身が楽しんでいるところもありますが、参加すると、学会・研究会だけでは得られない経験が日々の診療にも活かされるように思います
  3. 母性内科は general な眼で患者さんを診る必要があること、妊娠出産育児の経験を活かせること、などから女性糖尿病医に非常に適していると思います。実際、2人子育て中やこれから妊娠・出産予定の女性糖尿病医が現在働いてくれています。また、私のように妊娠・出産経験がなくても、糖尿病・甲状腺は専門的に、他の内科疾患も広く診たい、と思う方には非常に興味深く有意義な科です
御興味ある方、母性内科を一度経験してみませんか?

更新:2016年2月4日