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糖尿病教育関連・各種活動

栗田 弥生 先生

(くりた やよい)
― 迷いながらの現在進行形 ―
2015年6月 掲載
所属
久留米大学内科学講座内分泌代謝部門
自己紹介
私は8歳(3年生)女児、2歳男児、0歳男児の3人の子供がいます。
昨年10月に第3子を出産し、4月から復帰しました。
糖尿病を専攻した理由
私が糖尿病を専攻した理由は、女性特有の妊娠出産というブランクがあっても継続できると思ったからです。当時は内分泌代謝内科の認知度は今ほど高くありませんでしたが、今にして思えば若かりしこの時の判断は正しかったと強く感じています。
キャリア
大学卒業後、久留米大学内分泌代謝内科に入局し2年間の大学での研修の後、約2年間関連病院に出向しました。
卒後5年目から大学病院へ戻り、病棟業務と外来業務に携わり7年目に第1子を出産。
8~10年目は主人の転勤に伴い大学を離れたため、診療所と関連病院で外来業務に携わり、この間に糖尿病専門医を取得しました。
11年目に久留米へ戻ることになり、専門医として関連病院での外来業務に従事するか、大学へ復帰するか考えました。私自身、まだ勉強不足で大学で学びたいという気持ちはあったものの、子供が小さく周りに迷惑をかけてしまう不安もあり悩みました。
しかし、もし大学に戻るとしたら大学でしかできないことをしたいと思い、学位取得に挑戦することを決意し大学院への進学を決めました。
現在第4学年に在籍中です。休学と復学を繰り返し第2、3子の出産も経験しました。
大学院入学後も外来業務は継続していて、臨床から離れることなく今に至っております。子供の急病などで同僚に迷惑をかけてしまう事もありますが、周囲の理解を得ながらどうにかこうにか続けています。
今は、はたして学位取得までたどり着けるのか、不安でいっぱいといった所です。
現在感じていること
今の生活で苦労していることは、実験が休日や夜中に及んだ時に子供達をどうするかです。実家からも離れているので、特に培養実験は主人やベビーシッターさんのサポートが得られるときでなければ計画できません。
ベビーシッターさんを夜までお願いして、帰宅した主人とバトンタッチしたりもします。
また、通常の実験も子供たちのお迎えの時間に合わせて計画するためなかなか進みませんし、土日は子供達との時間を大切にしたいので極力実験は入れたくありません。
家に帰れば普通の主婦なので、掃除、洗濯、食事の準備に片付け、子供の宿題をみたり一緒に遊んだり、お風呂に入れて寝かしつける。全てが私の仕事です。
主人は開業医ですが、日曜日以外毎日夕方まで診療で残業も多く、勤務地も離れているのでほとんど母子家庭状態です。
何でも自分でしようとするには限界がありますし、ストレスも溜まります。子供達に辛く当たりたくもありません。そこで、少しでも楽になるには、全てを自分でしようとしないことだと思いました。
今は家政婦さんに掃除、洗濯、食事の支度をお願いしています。幸いお料理が得意で、食材にもこだわりのある方なのですごく助かっています。
その結果、家で私がしなければならないことが随分減り、時間のゆとり、何より気持ちのゆとりが生まれました。(逆に、経済的にゆとりはなくなります。)
今は学会参加もなかなか難しい状況ですが、今後は自分の勉強のためそして専門医を維持するためにも学会への参加をしたいと強く思っています。
最近では託児所が準備されている学会も多くなり、女性医師にとっても学会参加のハードルが下がってきた印象です。しかし、小学生も預けられれば更に参加しやすくなるのではないでしょうか。
土曜日だけでも学会に参加することが出来るようになると思います。
様々な取り組みによって、女性医師の学ぶ機会がもっと増えることを望んでいます。
メッセージ
子供を持つ女性の考え方は色々だと思います。
仕事をするかしないかは、生活の中で優先順位を決めて環境や状況が許すかどうかで決めれば良い事だと感じています。
私は、学位取得を目指してはいますが、現在の状況に迷いが生じているのも事実です。
栗田 弥生 先生「年に数回のお弁当の日は子供の笑顔を想像しながら頑張ります」
「年に数回のお弁当の日は子供の笑顔を想像しながら頑張ります」
育児休暇中に過ごした子供との時間は、私にとって凄く貴重なものでした。育児休暇の度にその思いは強くなります。
きっと自分も歳を重ね、子供達も成長し、うかうかしていたら子供の成長を見逃してしまうという焦りがあるからかも知れません。
子育て、家事、仕事を両立させることはとても難しいと日々感じています。
私そして家族にとって一番良いバランスを見つけ、細くても長く仕事に携わっていけたらと思います。

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