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川畑 由美子 先生

川畑 由美子 先生

(かわばた ゆみこ)
― 長いつきあいでの喜びを感じながら、糖尿病診療を行っています ―
2015年4月 掲載
所属
近畿大学医学部内分泌・代謝・糖尿病内科
川畑 由美子 先生
自己紹介
九州出身ですが、大阪での生活が30年を超えています。北陸でも生活しました。九州の方言をしゃべることはできませんし、関西弁も中途半端です。時々「出身地はどちらですか。」と尋ねられます。
一日のスケジュール
私は早起きで5時ころ起床します。ここ10年くらい目覚まし時計を使ったことがありません。夜遅く就寝しても5時前に目が覚めますが、睡眠時間はほぼ90分の倍数になっていることに気付きました。旅行でも同じリズムなので、医局旅行では同室者に多大な迷惑をかけています。朝の情報番組を見ながら朝食をとって、ちょっと雑用を片付けて、7時頃に出勤します。通勤時間は約1時間。臨床や研究、学生教育などの業務をこなして、大学を出るのは20時頃です。
糖尿病を専攻した理由
学生時代の講義を通して糖尿病に興味を持ちました。今となってはどこに興味を持ったのかはっきりしませんが、卒業のころには糖尿病を専攻しようと決めていました。人間を全体でとらえて診療する医師になりたいと思っていたことも理由の一つです。
趣味
歌舞伎鑑賞やオペラ鑑賞、寺社仏閣・お城めぐり、おいしいもの探しです。何年か前、歌舞伎検定にチャレンジして合格しました。試験勉強のお蔭で歌舞伎の理解が深まり、より楽しめるようになりました。地方で学会が開催されるときは、時間を見つけて町を歩き回り、お城や城址があれば登り、寺社にお参りをし、地元のおいしいものを探索しています。
川畑 由美子 さん
現在感じていること
自分の時間が少ないと感じています。ときどき、コンサートのチケットを無駄にしています。小さいことかもしれませんが、日常の買い物って結構大変です。帰宅が遅いと質のいい生鮮食料品が入手できなくなります。そこで、食料品の宅配サービスを利用するようになりました。各地のおいしいものも届けてくれる業者です。重い物を運ぶ必要がなくなりました。買い物にかける時間が節約できて、その時間をほかのことに使えるようになりました。
メッセージ:
川畑 由美子 先生
今のところ糖尿病を専攻したことを後悔したことはありません。慢性疾患なので患者さんと長くつきあうことになります。長いつきあいだからこその喜びがあります。私自身は出産も育児の経験もありませんが、挙児希望の患者さんが無事に出産し、時々子供さんを連れて外来に来てくれたりすると、とても嬉しく思います。週1回非常勤で勤めている病院でのことですが、通院を中断していた80歳を超えた女性が「病院の前を通りかかったら、先生がまだ勤めていたから。」と、その日は思い出話だけをして帰りましたが、その後また通院を再開してくれました。長く同じところで勤めていてよかったと思いました。患者さんが老けたなあと感じることがありますが、考えてみると私自身も老けているわけで、患者さんとともに歩んできたと実感してします。糖尿病診療は、出産・育児、介護などの経験が決して無駄にはならない領域です。女性糖尿病医には、どのような形であったとしても医療に携わることを続けて頂きたいと思います。

更新:2015年4月28日