The Japan Diabetes Society

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山本 弥生 先生

山本 弥生 先生

(やまもと やよい)
― 日々の経験が診療の基盤に ―
2015年4月 掲載
所属
JA静岡厚生連 清水厚生病院 内科
作:長男、タイトル:ママと好きなもの
一日のスケジュール
朝6時起床。子供と自分の準備。7時、長男の通学にあわせて出勤。
勤務時間:平日8:30-17:00。土曜8:30-12:30隔週。
月水金午前、月水は午後も外来診療。外来以外は病棟業務。日直・当直なし。
帰宅は18時から19時頃。夕食は義母が準備してくれます。
夕飯後は次男が寝るまでは次男の相手。それ以降は長男と時間をとります。
1時頃まで掃除、洗濯、買い物、勉強など行い就寝。土日は家事と育児に追われます。
掃除は日中ロボット(…)の手を借り、出来ないところは夜や週末、子供が寝た後に行います。
仕事上の情報収集に関しては勉強会に参加できず取得が遅れるため、学会誌やWeb講演会を活用します。
糖尿病を専攻した理由
患者さんの話を聞き、治療方針を考えるのが楽しかったから。
趣味
車の運転。の練習。夜に買い出しがてら練習しております。
子ども
男2人[小学校1年(7歳)、1歳4ヶ月]
キャリア
平成18年東京女子医科大学病院糖尿病・代謝内科に入局。平成23年に糖尿病専門医取得。平成25年11月に退局し、平成26年4月から清水厚生病院内科勤務。産休・育休は、長男のときは産後1年、次男の時は産後6ヶ月取得し、職場復帰しました。
現在感じていること
夫と義母、実母の協力、子供の理解でなんとかやっております。職場にもあたたかい理解をいただいておりますし、普段は極力他の先生の負担増にならないよう模索しております。勉強は多く時間をとりたいのですが、家庭の時間の確保を優先すると勉強会には参加しづらく、情報取得の機会としてeラーニングやWeb経由での講演会などは大変ありがたいです。「子供に手がかかる期間はあっという間」という母の言葉を信じ、子供が大きくなったら積極的に勉強会に参加させていただく予定です。
家庭では子供との時間は出来る限りとるようにし、勉強をみたり、遊びを共有することもあります。家事は実質かなりの部分を義母と夫頼みにしており、家庭人としても社会人としても100%は働けていません。しかしそれでも手広く経験を積むのが結果的に様々な生活スタイルを理解するカギになるのではないかと考え、日々過ごしております。
周囲の助力で今の私があり、私は専門医の仕事としてその結果を還元していきたいと思っております。自分が積み重ねた生活を、そのまま診療の基盤に出来る糖尿病医は、とても面白い仕事だと感じます。
メッセージ
女性であって医師であるということ自体が、一部の女性患者さんにおいて、「女性としての立ち回りを理解、共有してくれる人」という需要として存在するように感じます。したがって、とくに生活環境の理解を要する糖尿病領域では、女性糖尿病医の役割は大きいと思います。妊娠、出産などでキャリアを中断される先生もいらっしゃるかもしれませんが、家庭で過ごした経験そのものも、女性患者さんや女性の患者家族の心情の理解、環境の理解につながります。私は育休明け、職場復帰に際し、仕事のカンが取り戻せないのではないかという恐怖感もあり復帰直前に参考書を読んだりしましたが、職場に戻ると記憶の再起は予想よりも早く、業務にはそれほど支障がありませんでした。様々な働き方が可能な分野ですので、獲得した経験はぜひ活用していただきたいと思います。

更新:2015年4月28日