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中村 由育 先生

中村 由育 先生

キラリ☆女性医師!若手特別版~私たちの今とこれから!~
2020年 3月 掲載
中村 由育 (なかむら ゆい)先生
― 男子3人育児に奮闘しながら糖尿病専門医を目指しています! ―
所属:
久留米大学内科学講座内分泌代謝内科部門
医師を目指した理由:

幼少期から祖父、父親の診療する姿を見てきたため医療への興味がずっとありました。高校生の進路を決める時期には、獣医学へ進む道と悩みながらも、父の運転する往診車に乗せられ実際に診療をする幼少期を思いだし、いつか父と一緒に仕事がしたい、地域に貢献したいと思うようになり医学部受験を決めました。

糖尿病を専攻した理由:

糖尿病を発症する患者さんの生活環境に目を向け、見合った改善策を提案し、コミュニケーションをとりながら外来を中心に診療できること、高血圧症や脂質異常症、肥満、メタボリックシンドロームなど慢性疾患も学ぶことができることに魅力を感じました。

キャリア:

2011年 3月: 久留米大学医学部卒業
2011年 4月~: 久留米大学病院研修医
2013年 4月~: 久留米大学内分泌代謝内科入局
2013年 11月~2014年 8月: 長男出産のため産休育休取得
2014年 9月~: 久留米大学病院復職
2016年 4月~: 久留米大学医療センター勤務、内科認定医取得
2017年 4月~2019年 3月: 次男、三男出産のため産休育休取得
2019年 4月~: 久留米大学病院復職

趣味:

DVD鑑賞

1日のスケジュール:

5:30~ 起床、朝食準備
6:30~ 朝食、子供の登園準備
7:15~ 出発、次男三男が保育園、長男が幼稚園登園
8:40~ 職場に到着、外来診療開始
9:00~15:00 外来、以降は研究、病棟業務など
17:00~ 業務終了(子供の発熱などで連絡があったときには早めに帰宅させてもらっています)
17:15~ 保育園、幼稚園お迎え
18:30~ 帰宅、夕食準備
19:30~ 夕食、チビ達と入浴
21:00~ 寝かしつけ、その他家事諸々
24:00~ 就寝

家族との過ごし方:

夕食は全員揃うことが難しいため、朝食は家族全員で摂るように心がけています。休日は子供3人連れて公園やアスレチックなど体を動かせる場所に連れていきなるべく力を発散させるようにしています。

中村由育先生
現在感じていること:

これまで、産休育休を取得させて頂き休職と復職を繰り返しましたが、子育て中という事情を汲んでいただき、時短勤務や当直を免除して頂くことで常勤業務が継続できています。様々な方に応援いただきながら、現在糖尿病専門医取得を目指しています。そんな環境をつくってくださる教授や医局員には感謝しかありません。

困っていること:

私の両親ともに県外在住なので、子供が急な発熱や、けがをした場合の預け先に困ることがあります。しかし市が担っている病児保育園を利用しながらなんとか働けています。他に困っていることといえば、鬼の形相でばたばた仕事にでかける慌ただしい私たち両親の姿をみて、最近6歳になる長男は「将来は病院のお仕事はしたくない!ユーチューバ―になってお給料を沢山もらうぞ!」と意気込んでいることくらいです。

これで助かっています:

実は家事、大嫌いなんです。寝かしつけでそのまま朝に…ということが多々あります。そんな時は主人が翌日の幼稚園準備、洗い物、洗濯、お風呂掃除…朝になると終わっています。そんな協力的な主人にも感謝です。

メッセージ:

今や3人に1人は女性医師であるといわれています。結婚、妊娠出産、育児をしながら医師を続けることはとても大変なことだと思います。私の場合、医師のキャリアを継続したい、あわよくば糖尿病専門医、内科専門医取得…と欲ばかり出てきます。仕事もしっかり!育児も家事もしっかり!と考えてはいますが、おそらく家事に至っては30%もできていないのが現実です(冷蔵庫を見たらびっくり!!これは何だ?というものが出てくることは日常茶飯事です)。残りのどうしてもできない部分は医局員の方々、同期、後輩や家族にサポートして頂きながら就業することができています。日々感謝の気持ちを忘れず、どこかでご迷惑をかけた皆さんに恩返しができたらと日々思っています。

また、久留米大学には男女参画事業推進委員会という、育児中の女性医師の復職支援や勤務医の労働環境の整備、医学教育におけるキャリア教育の推進を掲げたすばらしい委員会があります。私もメンバーに入れて頂き委員会に参加することがありますが、出産後に様々な問題で復職を躊躇っている女性医師が非常に多いという印象を受けます。こういった声に対し委員会で対策を考え、現在は時短勤務、パート医師体制なども整ってきており復職の仕方も多種多様になってきていると思います。すべての女性医師の皆さんが、自身のライフスタイルに合った充実した医師生活が続けられることを願っています。

更新:2020年3月11日